大徳寺垣(片面仕上げ)
表面:大徳寺垣 天然竹枝穂 使用
裏面:建仁寺垣 防虫防腐加工 天然さらし竹使用
柱:防虫防腐加工 天然焼杉丸柱 使用
天然さらし竹 枝折戸
竹の枝を使った竹垣です。古くなったので作り変えをご希望のお客様からの依頼です。
竹の枝の折れ、曲がりなく、なるべく長いものを選別し、裏を表に・・生えてる時に地面を向いている方を表に向けて使います。
主軸から左右に伸びる小枝は隣の軸の後ろに捌きます。形容しにくいですが編むような形で作ります。
そのままではスケスケなのでカットした小枝を主軸から捌いた小枝の裏に沢山充填します。
これは片面が竹枝で裏が割竹の垣根なので、それほどでもないのですが、両面竹枝ですとすごく手間のかかる竹垣です。
材料が荒加工、選定されている状態でも1日で1m位しかできません。
材料の選定から考えると何倍もの手間が・・。
出来上がりを見ると無造作に竹枝を挟んだ柴垣と違い、規則性をもって整然と並んだ枝の大徳寺垣はより洗練されたデザインです。
和のテイストで、ここぞと言う時に使って頂きたい。高級感たっぷりの竹垣です。
焼木目 アルミ門扉
人工竹(煤竹) 焼木目アルミ材 使用
アルミ門扉が傷んでいるので交換してほしいというお客様の要望を受けて製作しました。
吊元にヒジツボ金具が使用されており、この金具がブロック壁タイル仕上げから生えています。
いくつかの施工方法が考えられますが、一番スマートなのは扉だけの交換。
既製品を探してもドンピシャと収まるか一抹の不安を払拭できませんので、
ワンオフで製作することにしました。
アルミ枠は木目の化粧材でしっかりホゾ組で仕上げてありますので。高剛性で型崩れの心配なしです。
縦格子の茶色クラデーション塗装の対候性プラスチック竹の固定も表からネジが見えない仕様となっております。
苦労したのは既存ヒジツボと新設扉の固定部分のフィッティング・・・
ヒジツボ側は40mm厚の扉のみに対応のものでしたが扉は30mm厚です。
そこでフィッティング変換金物を現場で作成しドンピシャを実現しました。
毎回の作業が勉強です。どうすれば難しい問題をクリア出来るか思案し実行する。
成功させるたびに、自分の成長を嬉しく感じております。
そのために他業種であれその技術を目で盗み、仕事から離れていても何かモノづくりのアイデアが落ちてないか探しています。
昨日の自分より今日の自分が優れていると感じていたいです。
もちろんお客様にも満足頂いていますよ。
四ツ目垣
天然さらし竹 防虫防腐加工焼杉丸杭 使用
竹垣の中では最もシンプルなものですが、横の竹は3段にすることが多いのですが、今回背が低くゴチャっとした感じになるのであえて2段です。
2段でも縦の竹がしっかり固定できるよう見えない所で小さく細いビスを使用しています。下穴を空けないと割れますので、抜かりなく。