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福岡市内 A様邸 E様ご依頼

 

 

 

杉皮垣

天然杉皮(特選)  防虫防腐加工 焼杉材     使用

本物に拘こだわりのある目の肥えたお客様のご要望で仕事を頂きました。

もともと設置されていました、コンクリートの、よう壁を隠すように施工致しました。

杉皮を貼る前に桟木と杉板を貼るのですが、このような木部はすべて防虫防腐処理材で、シロアリや腐りの影響を受けにくく、とっても長持ちするはずです。

杉皮の方は国産の特上品です。こちらは防虫防腐加工なし。

なぜかと申しますと、杉の皮自体が高い対候性を備えているからで、湿潤な環境に長期間晒されないかぎり長持ちします。

もともと杉が生きている時、幹を熱さ寒さ虫などから幹内部を守るバリアーでした。

毎年、幹と皮の境(形成層)から新たに生まれ、年を重ねていくたびに厚く肥大化していき 

幹の成長と共に外のほうからクラックが生まれこれが杉皮ならではのテクスチャとなっています。

杉皮は湿度で伸縮するので雨降りには施工できませんし、そして必ず少し重ねながら伸縮を考慮しながら貼っていきます。

貼り終わると、押え竹の取付です。真竹の小径材、丸竹を曲がりを取り、油抜きし乾燥させたものをなるべく継ぎ目を目立たせないよう手作りの和釘で取り付けていきます。

細い丸竹っていうのが上品に見せるポイントとなっており、杉皮の赤茶色に真竹の淡黄色がとても映えます。

野山に行けば杉も真竹も珍しいものではありません。しかし高品質なものを沢山揃えるというのは別です。

杉皮も節穴、傷があれば使えません。

これは、伐採時期、切り出し、引き倒し、切断、運搬、皮剥ぎ、乾燥・・すべての工程において、ぞんざいに扱うことができないということです。

竹に関しても似たようなプロセスをたどり、多くの選抜をくぐり抜けた良質なもです。

お客さんに喜んでいただきたい。それもありますが、自分自身に誇れる仕事をしたいと思っています。

 

 

天然青竹(真竹)製  井戸蓋

天然の真竹を人工のシュロ縄(ポリ縄)で結束した、井戸蓋です。

今は青竹の伐採時期ではありませんが、お客さんの要望により青竹での製作となりました。