桂垣風みす垣
人工みす垣パネル アルミブロンズ柱 使用
お風呂場隠しとのご依頼で、透けて見えてはいけないのでパネルを使用しました。
本来なら丸竹の積み重ねで製作することが多いのですが、これですと竹と竹の間に0.5~1mm程度すき間が生まれてしまうんです。
お風呂場隠しの場合これは駄目です。ですから遮蔽性の高いパネルの使用となります。この場合竹垣の強度を確保しつつ柱の厚みを超えることなく製作しなければなりません。
パネルの太鼓張り構造なんですが厚みを気にしないのであれば簡単ですが充分な厚みのアルミの横桟を使いつつも薄く作らないといけないのです。
うちの職人は優秀ですからうまいこと考えてくれました。
この現場、穴掘りにもすごく苦労しました。
地面に直径40cm深さ1m位の穴を掘るのですが、下はバラス(砂利)と粘土の相となっており、掘ると周りの砂利が崩れて穴に落ち込むんです。
そう、アリジゴクのように。
掘れば掘るほど穴が拡大するのでベニア板で関を作りながら掘るのですが、ベニアも土圧で傾けば砂利がまた流入します。
砂利との闘いが終われば、その下はネチネチとした粘土の相。これも曲者で掘り上げの道具に粘土がくっついて離れません。
毎回手でそぎ落として袋に集めて排出。粘土は埋め戻しには使えませんので廃棄となります。たった5か所の穴堀に3人で1日以上かかりました。
竹垣を設置し1立米近いコンコリート手で捏ねて打設、おまけに雨も降ってるしで、疲労度大の現場でした。
そんな苦労もありましたが無事完成!
充分な強度と耐久性、仕上がり良好、見た目も豪華に感じます。この後造園屋さんが植栽されると立派な坪庭となります。