四ツ目垣と枝折戸
天然青竹(真竹)使用
真竹の緑が美しいです。最近は竹垣の紐をきちんと結べる人、枝折戸を作れる人も減ってきました。
もっともシンプルな竹垣、四ツ目垣ですがよく考えらております。
その部分に触れますと、竹は少なからず曲がっており、それを縦横に組み合わせると必ずと言っていいほど接触しない交点ができてしまうのです。
ここをギュット結ぶことで常に力が溜まった状態となり、ビスなど使わずとも竹は強固に固定されます。
このことを考えれば横の竹は3本以上あった方が良いです。やむを得ず2本の場合は立子を深く地面に刺してください。
ちなみに孟宗竹だと磨いても真竹ほど美しくはなりません。
また肉厚で太い物が多く根元かた先にかけてのテーパー(細くなり方)もきついです。
聞いた話、孟宗は昔大陸から輸入されて日本各地に植えられたのだそうです。だけど在来種?
なんでも明治以前から日本に生息してれば在来種、以降に持ち込まれて生息すれば外来種という線引なんだそうそうです。
最近外来種がやたらと目の敵にされているように感じますが、利用されることなく、ただ殺されて捨てられる命がもったいなく思います。
明治という線引をせずに永い歴史を考えれば人間も、お米も野菜なんかも外来種多いのじゃないか?・・感慨深い。