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日本人なら知っておきたい竹垣の魅力!種類・素材・寿命を徹底解説

日本庭園や古いお宿を訪れると、パッと目に入るのが竹垣でしょう。シンプルで洗練された見た目でありながらあたたかみのある素材は、みる人すべての心を落ち着かせる力があります。
しかし一口に『竹垣』といっても、その魅力や種類などを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は竹垣の種類や素材、寿命などを徹底解説していきます。竹垣の購入を検討している方は、ぜひとも参考にしてみてください。

1. そもそも竹垣とは?

竹垣とはその名の通り、竹で作られた仕切りや柵のことをいいます。ここ数年和モダンなインテリアや外装が人気を博しているため、すでに庭に取り入れているという方も多いのではないでしょうか。 まずこの項目では、竹垣の素材の種類と活用例を簡単に解説していきます。

1-1. 素材

一口に『竹』といっても、それは人工素材か天然素材かにわけられます。それぞれの特徴は以下の通りです。

人工素材

木の樹皮でつくられた人工素材は、雨や風や紫外線などに強く、耐久性が高いのが特徴です。竹と竹を結ぶ縄には、主に強度のあるヤシ科のシュロが使用されており、仕上がりも自然となっています。見た目もほとんど本物と変わりないため、多くの場所で重宝されています。 天然素材よりも価格が高いのがデメリットですが、頻繁なメンテナンスも必要ないため、長い目でみれば同等の費用に抑えられることでしょう。

天然素材

天然の竹をそのまま使用する竹垣は、触れると生きた竹の手触りを楽しめます。香りや色味にもどこか青さが残っており、情緒溢れる経過をみられるでしょう。 しかし変化するなら劣化もしていきます。ときには専門の職人の手で、メンテナンスが必要になることもあるでしょう。となると人工素材よりも圧倒的に、時間もコストもかかってしまいます。使用する用途によって、素材はしっかりと見極めなければなりません。

1-2. どんな場所に使うことができるか

竹垣は、主に以下のような場所に最適です。

  • 日本庭園や自宅の庭など
  • 住宅と住宅(隣の家)との敷地を仕切る
  • お寺や神社などのお庭や道
  • 温泉などのプライベートな部分の仕切り

全国的には、古い街並みが残っている京都や金沢でよくみられるでしょう。イメージが沸かない方は、普段から街並みや住宅で庭に注目してみるのもおすすめです。意外にも、竹垣を使っている人は多いことでしょう。

2. 竹垣の種類

竹垣はまず、透かし垣と遮蔽垣の2種類にわけられます。その名の通り、透かし垣は竹と竹の間から向こうが見える仕様になっているもの、遮蔽垣は向こうがみえない仕様になっているものを指します。 ※以下の竹垣は、四つ目垣~光悦寺垣までが透かし垣です。それ以降はすべて遮蔽垣となっています。

2-1. 四つ目垣(よつめがき)

古くから親しまれてきたベースとなる竹垣で、すべての基礎ともいわれています。シンプルで洗練されたデザインからは、職人のあたたかみある手仕事を感じられることでしょう。茶庭にはかならず置くべき竹垣だとされています。

2-2. 金閣寺垣(きんかくじがき)

京都の金閣寺に使われていることから、この呼び名がついた竹垣です。背の低さが特徴で、足元に置くことで庭や花の周辺がパッとおごそかで華やかな印象になります。小さな庭に多く用いられています。

2-3. 龍安寺垣(りょうあんじがき)

金閣寺垣と同様に、足元に置く竹垣(足元垣)として有名な龍安寺垣です。斜めに組み込まれた丈が和モダンな雰囲気にぴったりといえます。二重にした割竹を組み込んで作られています。

2-4. 光悦寺垣(こうえつじがき)

しなやかな竹のしなりを利用して作られた、優雅で美しい竹垣です。楕円のような形の枠に菱形の竹が組み込まれています。これに派生した竹垣として、九頭竜垣(くずりゅうがき)という種類もあります。

2-5. 建仁寺垣(けんにんじがき)

遮蔽垣を代表する竹垣で、隙間なく並べられた竹からは規則正しい美しさを感じられることでしょう。シュロ縄も、デザインのよいアクセントです。建仁寺ではじめて使われたことから、このような名前がつけられました。

2-6.御簾垣(みすがき)

大きな簾(すだれ)のようにもみえるので、こう名づけられた御簾垣です。小さな竹を隙間なく重ねて作られた見た目は、どこか上品な雰囲気を感じられます。ここ最近は、この御簾垣が非常に人気を博しており、家庭での庭にもよく用いられています。

2-7.桂垣(かつらがき)

遮蔽垣のなかでも日本最高峰といわれる、高級な竹垣です。細く積まれた竹を大きく太い竹で支え、上部を斜めにカットしています。明治時代に外囲いにも使われていたといいます。

3. まとめ

今回は竹垣の種類や素材について、詳しくご紹介しました。少しでも竹垣の魅力が伝わりましたら幸いに存じます。

「竹垣をお庭に迎えたいな」「なにか仕切りとして最適なものはないかな」とお考えの方は、ぜひ「有限会社福岡垣根創作」にご相談ください。オーダーメイドで、サイズや素材から理想の竹垣を制作いたします。お問い合わせはお気軽に、公式HPよりお待ちしています。